このページでは、*第二次世界大戦をテーマにした絵本*の中から、子どもや読み聞かせに適した作品を中心に、選び方のポイントや年齢別のおすすめ、本を選ぶ際の留意点をまとめています。紹介する商品は主に日本の通販サイトで流通している書籍(Amazonや楽天で購入可能なもの)を中心に選定し、複数の情報源を参考にしています。
- はじめに:絵本で戦争を伝える意義と注意点
- 選び方のヒント(年齢別)
- おすすめの絵本(Amazon・楽天で流通している作品を中心に紹介)
- ちいちゃんのかげおくり(作:あまんきみこ / 絵:上野紀子)
- へいわとせんそう(作:谷川俊太郎 / 絵:Noritake)
- 世界で最後の花(原作:ジェームズ・サーバー / 翻訳:村上春樹)
- おとうさんのちず(作:ルース・バンダー・ジー / 絵:ロベルト・インノチェンティ / 訳:柳田邦男)
- あの湖のあの家におきたこと(作:トーマス・ハーディング / 絵:ブリッタ・テッケントラップ / 訳:落合恵子)
- きみは、ぼうけんか(作:シャフルザード・シャフルジェルディー / 絵:ガザル・ファトッラヒー / 訳:愛甲恵子)
- せんそうをはしりぬけた「かば」でんしゃ(作・絵:間瀬なおかた)
- ちいさな子どもが読む戦争の絵本(まとめ読み向けのアンソロジー)
- 読み聞かせの実践ポイント(家庭・学校・図書館で使える)
- 学校や図書館での活用アイデア
- よくある質問(FAQ)
- 購入時のチェックリスト(通販で買うとき)
- 読み手(保護者・先生)向けの準備メモ
- さらなる学びにつなげる資料・活動案
- おすすめ絵本を選ぶときの注意(配慮すべき表現)
- おすすめ実践例:読み聞かせ会の流れ(30〜45分)
- 付録:年齢別に使える問いかけの例
- まとめ
- この絵本はどこで買える?
はじめに:絵本で戦争を伝える意義と注意点
絵本は視覚とことばで感覚的に伝えられるため、戦争という重いテーマも子どもに合わせてやさしく伝えられる強い手段です。戦争の悲しみ・日常の喪失・他者への思いやりなどを軸に、年齢に応じた表現で話し合うきっかけになります。
選ぶ際のポイントは次の通りです。
- 対象年齢:幼児向けは比喩や象徴的表現が中心、小学生以上は具体的な出来事や背景が入った作品が向きます。
- 描写の程度:暴力や死の描写が強い作品は上級向けに限定すること。
- 語り手の視点:子ども目線や家族の日常を通して描かれる本は、共感しやすく学びやすいです。
- 話し合いの場を作る:読み終えたあと、感想や疑問を受け止める時間を持つことが大切です。
選び方のヒント(年齢別)
- 乳幼児〜未就学児(0〜5歳):色彩やリズム、物語の中に安心感があるもの。戦争を直接描かず、やさしい寓話や比喩で平和の価値を伝える作品が向きます。
- 小学校低学年(6〜8歳):日常が変わる様子や家族の気持ちを中心にした物語。登場人物の感情に寄り添いながら歴史的な事実にふれる作品がよいです。
- 小学校中学年〜高学年(9歳以上):具体的な時代背景や出来事を含む作品。戦争の構図や因果関係、被害の実態に触れられる本も検討できます。
おすすめの絵本(Amazon・楽天で流通している作品を中心に紹介)
以下は読み聞かせや家庭での学びに向いた絵本の実例です。各作品は表現や対象年齢が異なるため、紹介文を参考にお子さんに合った一冊を選んでください。商品名はh3タグで示しています。
ちいちゃんのかげおくり(作:あまんきみこ / 絵:上野紀子)
対象:小学校低学年〜
戦時中のある町で暮らす女の子の目線から、暮らしの変化や戦争による切なさを描いた作品です。やさしい語り口と丁寧な絵が特徴で、教科書掲載の経緯があるなど長く読まれてきた一冊です。読み聞かせで感情の動きを丁寧に扱いやすく、戦争の具体的な描写を避けつつ、失われた日常や命の重みを伝えるのに適しています。
へいわとせんそう(作:谷川俊太郎 / 絵:Noritake)
対象:幼児〜小学生
詩的な言葉と視覚的に印象的な絵で、戦争と平和という対照的なテーマをやさしく紡ぎます。象徴的なイメージが中心のため、乳幼児から読み聞かせられ、言葉を手がかりに子どもと平和について話し合う際の導入に適しています。
世界で最後の花(原作:ジェームズ・サーバー / 翻訳:村上春樹)
対象:幼児〜小学生
花をモチーフにした寓話的な絵本で、戦争という破壊からの再生や生命の尊さをやわらかく伝える作品です。直接的な戦闘描写を避けつつ、平和の尊さについて考えさせる構成になっています。
おとうさんのちず(作:ルース・バンダー・ジー / 絵:ロベルト・インノチェンティ / 訳:柳田邦男)
対象:小学校低学年〜
ある家族が戦時中に経験する喪失や記憶を、地図や記憶のかたちで表現する絵本です。イラストが豊かで、家族や故郷をテーマにした深みのある語りは、大人が子どもと一緒に読むと会話が広がります。
あの湖のあの家におきたこと(作:トーマス・ハーディング / 絵:ブリッタ・テッケントラップ / 訳:落合恵子)
対象:小学校中学年〜
戦時中のある場所で起きた出来事を丁寧に描写し、登場人物の葛藤や選択に焦点を当てた作品です。史実に寄り添う物語性があり、読後に歴史背景を補足してあげると理解が深まります。
きみは、ぼうけんか(作:シャフルザード・シャフルジェルディー / 絵:ガザル・ファトッラヒー / 訳:愛甲恵子)
対象:5歳〜
物語的な冒険と日常の比喩を通して、戦禍にある子どもの感情や強さを描く作品です。具体的な戦場描写を抑え、子どもの視点で希望や勇気を伝える語り口が特徴です。
せんそうをはしりぬけた「かば」でんしゃ(作・絵:間瀬なおかた)
対象:幼児〜小学生
実在の蒸気機関車「かば」をモチーフに、戦争中の混乱と生き残りを描いた絵本です。乗り物を通じて戦後の再生や人々のつながりを表現しており、男の子女の子問わず興味を持ちやすいテーマで読み聞かせに向いています。
ちいさな子どもが読む戦争の絵本(まとめ読み向けのアンソロジー)
対象:全年齢(編集により分冊)
複数作家の短めの作品を収めたアンソロジーは、表現の幅が広く、年齢や好みに合わせて読み分けられる利点があります。はじめて戦争を伝える場面では、短編を数冊組み合わせて段階的に理解を深める手法が有効です。
読み聞かせの実践ポイント(家庭・学校・図書館で使える)
- 導入はやさしく:本の背後にある時代背景を長々と説明せず、まずは登場人物の感情や状況に寄り添って読みます。
- 語彙の補助:古い言葉や歴史用語が出てきたら、子どもの理解に合わせて簡潔に補足します。
- 感想を引き出す問いかけ:読み終わったあとに「もし自分が同じ立場だったらどう思う?」「登場人物はどうしてそうしたのかな?」といったオープンな質問を投げかけましょう。
- 年齢に応じた深掘り:低年齢では感情に焦点を当て、高学年では社会的背景や歴史的事実への興味を促す議論へつなげます。
- 追体験は避ける:過度に悲惨な場面を細かく描写しないよう配慮し、不安が強まる場合は読み進めるのを中断して安心感を与えてください。
学校や図書館での活用アイデア
- テーマ別展示:『戦争と平和』のコーナーを作り、年齢別に分けておすすめ本を並べると選びやすくなります。
- 読み聞かせ会+ワークショップ:読み聞かせのあとに絵を描く・手紙を書くなどの活動で感想表現を促すと理解が深まります。
- 保護者向けガイド:家での会話例や注意点を短いリーフレットにして配ると安心して読めます。
よくある質問(FAQ)
Q:幼児に戦争の話をしてもいいですか?
はい。ただし表現は年齢に合わせて柔らかくすることが大切です。絵本なら象徴的な表現や比喩を使って平和や思いやりを伝えることができます。読み聞かせ後は子どもの反応に配慮し、安心感を与える時間を持ってください。
Q:どのくらいの頻度で読み聞かせればよいですか?
特別な頻度は必要ありません。子どもの関心が高いときに何度か繰り返して読むことで理解が深まります。複数の視点の本を組み合わせるとバランスよく学べます。
Q:慰めや悲しみをどう扱えば良いですか?
感情を否定せず受け止めることが重要です。「悲しいね」「つらかったね」と言葉にして共感し、そのうえで希望や助け合いの話へ繋げると安心感が得られます。
購入時のチェックリスト(通販で買うとき)
- 対象年齢の確認:商品ページの対象年齢表示や書評を参照しましょう。
- 出版社・版元の情報:信頼できる出版社の作品は内容の配慮が行き届いていることが多いです。
- レビューや書評:複数のレビューを読んで表現の程度や読みやすさを確認してください。
- 版の違い:改訂や新版で表現が変わることがあるため、最新の版を確認するのが安心です。
読み手(保護者・先生)向けの準備メモ
- 事前に本を通読する:子どもに読む前に自分で全文を確認し、どの部分で補足説明や休憩が必要かを把握しておきます。
- 語り方の工夫:落ち着いたトーンで読み、感情の部分は抑揚をつけ過ぎないようにすると安心感が生まれます。
- 質問への備え:子どもからの想定される質問(「どうして戦争が起きたの?」など)に対しては、簡潔で中立的な説明を心がけましょう。
さらなる学びにつなげる資料・活動案
- 地域の歴史資料館や図書館の特集:絵本と合わせて展示や学習資料を活用すると理解が深まります。
- 年齢に応じた読書リストの作成:段階的に難易度を上げるリストを作ると家庭での継続学習に役立ちます。
- アートや工作活動:読後に登場人物の気持ちを描かせるなど、表現活動を取り入れると感情理解が進みます。
おすすめ絵本を選ぶときの注意(配慮すべき表現)
以下のような表現には注意してください。
- 過度に現実の暴力や死を細かく描写している作品(年齢を上げて扱う)
- 一方的な善悪や偏った歴史観のみを伝える内容(複数の視点を示す本と組み合わせる)
- 心的負担が大きい写真資料を多用した児童書(感受性が高い子には不適切な場合がある)
おすすめ実践例:読み聞かせ会の流れ(30〜45分)
- 導入(5分)— 本のタイトルや登場人物の紹介、ルール説明(挙手や静かに聞く等)。
- 読み聞かせ(10〜20分)— ゆっくり、感情を押さえめに読む。難しい語は差し挟んで説明。
- 休憩・振り返り(5〜10分)— 感想を聞き、印象に残った場面を一つずつ共有。
- 表現活動(10〜15分)— 絵を描く、登場人物への手紙を書くなどの短いワーク。
付録:年齢別に使える問いかけの例
- 幼児向け:「誰が嬉しそう?誰が困っているかな?」
- 低学年向け:「この場面で一番大切なものは何だったと思う?」
- 中高学年向け:「この物語から何を学べる?他の見方はあるかな?」
まとめ
絵本は、難しい歴史的テーマを子どもに伝えるときにとても有効なメディアです。今回紹介した作品や選び方のポイントを参考に、お子さんの年齢や感受性に合わせてやさしく、丁寧に伝えることを心がけてください。読み聞かせを通して、戦争の悲しみや平和の大切さについて家族や学校で話し合える良いきっかけになります。
読み聞かせに最適な第二次世界大戦の絵本ガイドをまとめました
本記事では、幼児から小学生向けに配慮された絵本を中心に、選び方や読み聞かせの実践的なヒントを紹介しました。まずは一冊を手に取り、子どもと一緒に登場人物の気持ちを追いながら読み進めてみてください。読み終わったあとは、子どもの反応に耳を傾けて、感想を引き出す時間をつくることが何より大切です。
この絵本はどこで買える?
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