子どもへのプレゼントや創作活動として、オリジナル絵本を作ってみたいと考えている方は多いのではないでしょうか。手作り絵本は、市販の本にはない温かみと個性が魅力です。本記事では、絵本作りの基本的な流れから、おすすめの道具や材料まで、初心者でも始められる方法をご紹介します。
絵本作りの基本的な流れ
絵本を作る際には、いくつかの重要なステップがあります。これらのステップを順序立てて進めることで、完成度の高い作品を作ることができます。
ステップ1:ストーリーを考える
絵本作りの最初のステップは、ストーリーの企画です。まず、作りたい絵本がどのような内容なのかを明確にしましょう。対象となる年齢層やテーマを決めることで、絵本の方向性が定まります。
ストーリーを考える際には、1行で説明できるようにまとめることが大切です。主人公のキャラクター、その目的、そして物語の中で立ちはだかる障害を明確にすることで、物語に深みが生まれます。子どもが喜ぶような冒険ストーリーや、学びが得られるお話など、様々なテーマが考えられます。
ステップ2:ページごとの流れを決める
ストーリーが決まったら、次はページごとの構成を考えます。絵本は「見開き(2ページで1場面)」の積み重ねで成り立っています。全体のストーリーをいくつかの場面に分けて、1見開きごとに「何が起きるか」「どんな絵を入れたいか」を一言で書き出してみましょう。
この段階で、台割表(ページごとの内容を決める表)を作成することで、全体の構成が視覚的に分かりやすくなります。ページ数や各ページの内容を整理することで、後の制作がスムーズに進みます。
ステップ3:ラフ画を描く
ページの流れが決まったら、ラフ画(絵コンテ)を描く段階に進みます。コピー用紙やノートに、大まかなストーリーと絵をページごとにざっくりと描きながら決めていきます。この段階では完成度を気にせず、全体のイメージを固めることが重要です。
ラフ画ができたら、身近な人に見てもらって意見や感想を聞いてみるのも良いでしょう。他者の視点からのフィードバックは、作品をより良くするための貴重な情報となります。
ステップ4:原画を描く
ラフ画で全体のイメージが固まったら、いよいよ本描きの段階です。下書き、トレース、彩色といった手順で原画を仕上げていきます。画材は、自分が作りたい絵本の世界観を表現しやすく、描きやすい方法を選ぶことが大切です。
アナログで制作する場合、トレーシングペーパーなどを絵の上に重ねて文字を配置し、バランスを確認する方法が有効です。その後、絵だけをスキャンしてデジタルで文字入れするという方法もあります。
ステップ5:絵と文章を合わせる
原画と文章ができたら、両者を組み合わせて本文を作成します。表紙や扉、奥付、見返しなども必要に応じて準備しましょう。デジタル制作の場合、InDesignやIllustratorなどのDTPソフトでレイアウトしたり、イラストアプリ上で絵と合わせてテキストを入力することができます。
ステップ6:印刷・製本をする
最後のステップは印刷と製本です。手作り絵本として少ない冊数を作る場合は、画用紙や厚紙を使い、手描きのイラストと文章を組み合わせて製本する方法が向いています。糊やホチキス、製本テープなどを使って仕上げることで、温かみのある手作り感が出ます。
絵本作りにおすすめの道具と材料
絵本を作る際には、様々な道具や材料が必要になります。ここでは、おすすめの商品をご紹介します。
スティックのり
絵本の製本に欠かせないのがスティックのりです。画用紙や厚紙を貼り合わせる際に使用します。均等に塗ることができ、乾きも早いため、手作り絵本の製作に最適です。複数の色や種類が販売されており、用途に応じて選ぶことができます。
画用紙セット
画用紙セットは、絵本の本文や表紙を作る際の基本的な材料です。様々な色が含まれているセット商品が販売されており、カラフルな絵本を作る際に便利です。厚さや質感の異なる商品も多く、自分の作風に合わせて選ぶことができます。
色鉛筆セット
絵本のイラストを描く際に活躍するのが色鉛筆セットです。豊富な色数が揃っているセット商品なら、細かい表現や色合いの調整が容易になります。初心者から上級者まで、様々なレベルに対応した商品が市場に出ています。
ホチキスと製本テープ
絵本を綴じる際に使用するのがホチキスと製本テープです。ホチキスで留めた部分を製本テープで補強することで、耐久性が向上します。製本テープは様々な色が販売されており、絵本のデザインに合わせて選ぶことができます。
ペンタブレット
デジタルで絵本を作成したい場合は、ペンタブレットがおすすめです。パソコンと接続して使用することで、デジタルイラストを描くことができます。初心者向けから専門家向けまで、様々なモデルが販売されています。
イラストアプリ
タブレット端末を使用する場合、イラストアプリが便利です。多くのアプリが絵と文字を同時に配置できる機能を備えており、デジタル絵本の制作に適しています。無料版から有料版まで、様々な選択肢があります。
スキャナー
アナログで描いた原画をデジタル化する際に必要なのがスキャナーです。高品質なスキャンが可能な商品を選ぶことで、デジタル化後の編集作業がスムーズになります。
DTPソフト
絵と文字を組み合わせてレイアウトする際には、DTPソフトが活躍します。InDesignやIllustratorなどの専門的なソフトから、初心者向けの使いやすいソフトまで、様々な選択肢があります。
絵本キット
子どもと一緒に簡単に絵本を作りたい場合は、絵本キットがおすすめです。必要な材料がセットになっており、絵と文章を直接手書きするだけで完成します。初心者や親子での工作活動に最適です。
キャラクター作りのコツ
絵本を作る際には、登場人物のキャラクター設定が重要です。キャラクターの個性が明確であるほど、読者に強い印象を与えることができます。
キャラクター作りの際には、デザイン、性格、バックグラウンド、表情や動きのバリエーションなどを描いておくことが大切です。同じキャラクターでも、様々な表情や動きを表現できるようにしておくことで、ストーリーの表現の幅が広がります。
作成したキャラクターは、いつでも見られるように手元に貼っておくことをおすすめします。制作中に忘れてしまうことを防ぐことができます。
世界観を作ることの大切さ
絵本の魅力を引き出すためには、世界観の構築が欠かせません。色彩、背景、小物など、細部にこだわることで、読者をその世界へ引き込むことができます。
ストーリーやキャラクターと一貫性のある世界観を作ることで、絵本全体の統一感が生まれます。子ども向けの明るい世界観から、大人向けの落ち着いた世界観まで、様々なスタイルが考えられます。
手作り絵本と印刷製本の選択
絵本を完成させる方法には、大きく分けて2つのアプローチがあります。
手作り製本の方法
手作り製本は、画用紙や厚紙を使い、手描きのイラストと文章を組み合わせて製本する方法です。糊やホチキス、製本テープなどを使って仕上げるため、少ない冊数を作る場合や、子どもへのプレゼント、工作の一環として楽しむ場合に向いています。
手作り製本の利点は、温かみのある仕上がりと、制作過程を楽しむことができる点です。一冊一冊が個性的で、市販の本にはない魅力があります。
印刷製本の方法
より本格的な絵本を作りたい場合は、印刷製本サービスの利用がおすすめです。デジタルで完成させた原稿を印刷業者に依頼することで、プロフェッショナルな仕上がりが期待できます。
印刷製本では、複数冊の製作が可能であり、販売を目的とした絵本作りにも対応しています。ただし、最低ページ数が決まっていることが多く、絵本綴じの場合は最低16ページが必要とされています。
デジタル制作とアナログ制作の比較
絵本を作る際には、制作方法の選択も重要です。
アナログ制作の特徴
アナログ制作は、紙に直接描く方法です。手描きの温かみが出やすく、創作の喜びを直接感じることができます。初心者でも始めやすく、特別な機器が不要な点が利点です。
ただし、修正が難しい場合があり、完成度を高めるには時間がかかることがあります。
デジタル制作の特徴
デジタル制作は、パソコンやタブレット端末を使用する方法です。修正が容易で、色の調整や効果の追加が簡単にできます。また、複数冊の印刷製本を考えている場合、デジタルデータがあると便利です。
デジタル制作には、ペンタブレットやイラストアプリなどの道具が必要になりますが、これらの商品は初心者向けから専門家向けまで、様々な選択肢が用意されています。
絵本作りを始める前に考えておくこと
絵本作りを始める前に、いくつかの重要なポイントを考えておくことが大切です。
対象年齢の設定
対象年齢を明確にすることで、ストーリーの複雑さ、文字の量、イラストのスタイルなどが自動的に決まります。乳幼児向けなら、シンプルで分かりやすい内容が適しており、小学生向けなら、もう少し複雑なストーリーが考えられます。
テーマの選択
絵本のテーマは、作者の興味や経験に基づいて選ぶことが大切です。自分が心を込めて作ったストーリーは、読者にもその想いが伝わります。冒険、友情、家族、自然など、様々なテーマが考えられます。
完成度の目標設定
どの程度の完成度を目指すかによって、制作方法や使用する道具が変わります。子どもと一緒に楽しむなら、完成度よりも制作過程を重視することもできます。一方、販売を目的とする場合は、より高い完成度が求められます。
絵本作りの楽しさと学び
絵本を作る過程は、単なる創作活動ではなく、多くの学びと喜びをもたらします。
ストーリーテリングのスキルは、限られたページ数で物語を伝える能力を養います。イラストレーションのスキルは、視覚的な表現力を高めます。また、デザインセンスも磨かれます。
子どもと一緒に絵本を作る場合、親子のコミュニケーションの時間となり、子どもの創造性や想像力を育てることができます。完成した絵本は、家族の思い出として長く大切にされるでしょう。
初心者向けのおすすめの進め方
絵本作りが初めての方には、以下のような進め方をおすすめします。
まず、簡単なストーリーから始めることが大切です。複雑な物語よりも、シンプルで分かりやすい内容の方が、完成させやすいです。次に、手作り製本から始めることで、制作過程を楽しむことができます。
必要な道具は、画用紙、色鉛筆、スティックのり、ホチキス、製本テープなど、基本的なものから揃えていくことをおすすめします。これらの道具は、比較的安価に購入できます。
制作中に困ったことがあれば、参考資料や動画を活用することで、解決策を見つけることができます。
複数冊製作を考えている場合
作った絵本を複数冊製作したい場合、印刷製本サービスの利用が便利です。デジタルで完成させた原稿を印刷業者に依頼することで、均一な品質の複数冊が製作できます。
印刷製本では、カラーモードをCMYKで設定し、トンボ(裁ち落とし)を天地左右で3mmずつ設定するなど、技術的な準備が必要になります。イラストは、紙の端まで印刷したい場合、上下左右3mmずつ大きめに描くことが推奨されています。
印刷製本サービスを利用することで、プロフェッショナルな仕上がりが期待でき、販売を目的とした絵本作りにも対応できます。
まとめ
絵本作りは、創造性を発揮できる素晴らしい活動です。ストーリーの企画から、イラスト、製本まで、各ステップを丁寧に進めることで、素敵な作品が完成します。手作り製本から印刷製本まで、様々な方法があり、目的や予算に応じて選択することができます。必要な道具や材料も、市場に豊富に揃っており、初心者でも始めやすい環境が整っています。本記事で紹介した方法やおすすめの商品を参考に、ぜひ自分だけのオリジナル絵本作りに挑戦してみてください。
はじめてのオリジナル絵本作り:基本ステップと道具選びをまとめました
絵本を作りたいと考えている方は、まずストーリーの企画から始めることをおすすめします。対象年齢やテーマを明確にすることで、制作の方向性が定まります。次に、ページごとの流れを決め、ラフ画を描き、原画を仕上げるという流れで進めていきます。手作り製本か印刷製本かを選択し、必要な道具や材料を揃えることで、素敵な絵本が完成します。初心者向けの絵本キットから、専門的なDTPソフトまで、様々な選択肢があります。自分のレベルや目的に合わせて、最適な方法を選んでください。絵本作りの過程を楽しみながら、創造性を発揮してみましょう。
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