「まけうさぎ」は、誰もが知っている「うさぎとかめ」のその後を描いた、少しユーモラスで、それでいて胸にじんわり残る名作絵本です。
ここでは、「まけうさぎ」の魅力や読み聞かせのポイント、Amazonや楽天などで手に入る関連絵本も交えながら、絵本選びに役立つ情報をまとめてご紹介します。
「まけうさぎ」とは?基本情報と魅力
「まけうさぎ」は、斎藤隆介さん作、まつやまふみおさん絵の絵本で、新日本出版社から出版されている一冊です。
発行は1970年代と比較的昔ですが、今もなお図書館や学校の読み聞かせで取り上げられている、ロングセラー作品です。対象年齢はおおよそ5歳ごろから小学校中学年くらいまでとされることが多く、読み聞かせにも、自分で読む一冊としても楽しめます。
物語の主人公は、「うさぎとかめ」のかけっこでカメに負けてしまったあのウサギ。
油断して居眠りをしているうちに追い抜かれ、勝負に負けてしまったウサギが、そのあとどうなったのか——。
そんな誰もが一度は気になったことがあるような「物語の続き」が描かれているのが、この「まけうさぎ」です。
負けたことをきっかけに仲間からからかわれてしまったり、村で肩身の狭い思いをしたりと、ウサギはすっかり「まけうさぎ」と呼ばれる存在になってしまいます。
しかし物語はそこで終わらず、仲間の危機を前に、まけうさぎが自分の殻を破ろうとする姿が描かれていきます。
負けた経験を抱えながらも、もう一度立ち上がろうとする姿に、子どもたちはもちろん、大人もつい心を重ねてしまう一冊です。
「まけうさぎ」のあらすじ(ネタバレを控えめに)
ここでは、結末をすべて明かしてしまわない範囲で、あらすじを少し詳しくご紹介します。
読み聞かせや購入を検討している方の参考になるよう、雰囲気が伝わる程度にまとめています。
かけっこでカメに負けたウサギは、まわりの動物たちから笑われてしまい、ひどく落ち込んでしまいます。
一生懸命走って負けたならまだしも、油断して寝てしまったことで負けたため、「自慢していたくせに」「のろまなカメに負けるなんて」と、あちこちでからかわれてしまいます。
ウサギ村に戻っても状況は変わらず、「ウサギの風上にも置けない」と言われてしまうなど、ウサギにとってはつらい日々が続きます。
そんな中、物語には昔話でおなじみの「かちかち山のウサギ」や「月にのぼったウサギ」なども登場し、さまざまな「ウサギたち」の姿が重なっていきます。
昔話の世界と「まけうさぎ」の物語がゆるやかにつながることで、子どもたちにとっても、「あ、このお話知ってる!」とワクワクしながら読み進められる構成になっています。
やがて物語は、ウサギたちにとって大きなピンチが訪れる場面へと向かいます。
そのとき、「まけうさぎ」はどうするのか。
負けてしまった経験を抱えたまま、それでも仲間のために立ち上がろうとする姿が、じんわり胸に響きます。
物語のラストでは、「まけうさぎ」という呼び方に、また違った意味合いが感じられるかもしれません。
「まけうさぎ」が子どもに伝えてくれること
「まけうさぎ」は、ただ「うさぎとかめ」の後日談というだけでなく、子どもたちにとって大切なテーマがいくつも盛り込まれた絵本です。
読み聞かせをする大人の立場から見ると、次のような点が、この絵本の大きな魅力と言えます。
負けた経験と向き合う勇気
子どもたちは成長の中で、競争や比較に出会います。
運動会、テスト、友達との遊びなど、日常のあらゆる場面で「勝ち負け」をどう受け止めるかがテーマになります。
「まけうさぎ」は、負けたことをきっかけに落ち込み、周りの目が気になって動けなくなってしまう主人公の心を、丁寧に描いています。
負けた経験は、誰にとっても少なからず痛みを伴うものです。
しかし、そこから再び立ち上がる姿を物語として追体験することで、失敗とどう付き合うかを自然と考えるきっかけになります。
「失敗したことがあるからこそわかる気持ち」や、「一度負けたからこそできること」など、子どもたちが自分自身と重ねて味わえる部分も多い作品です。
仲間・友達との関わり方を考えるきっかけに
物語の中で、ウサギは仲間からからかわれたり、村で冷たい態度を取られたりします。
その描写はコミカルさもある一方で、「人を笑うこと」「仲間はずれにすること」について、自然と考えさせられる内容になっています。
読み聞かせのあとに、子どもたちと
「もし友達がうまくいかなくて落ち込んでいたら、どう声をかけたい?」
「からかわれている子がいたら、自分ならどうする?」
といった話題を、さりげなく話し合ってみるのもおすすめです。
物語をきっかけに、相手の立場に立って考える力や、共感する心に触れる時間を持つことができます。
昔話の世界とつながる楽しさ
「まけうさぎ」の中には、「うさぎとかめ」だけでなく、「かちかち山」や「月のウサギ」など、日本の昔話に登場するウサギたちも顔を出します。
すでに昔話を知っている子にとっては、「あのお話のウサギだ!」と世界がつながる楽しさがありますし、まだ知らない子にとっては、「このウサギのお話も読んでみたい」と興味が広がるきっかけになります。
このように、「まけうさぎ」は単独でも楽しめる一冊でありながら、他の絵本や昔話への架け橋としても役立つ作品です。
家庭の本棚に「うさぎとかめ」「かちかち山」「月のウサギ」などの絵本があれば、一緒に並べて楽しむのも良いでしょう。
読み聞かせのコツとおすすめの年齢
「まけうさぎ」は、文章量がやや多めの絵本です。そのため、読み聞かせでは少し長めのお話に慣れてきた頃がちょうどよいタイミングです。
おすすめの対象年齢
・読み聞かせ:5歳〜小学校中学年ごろ
・ひとり読み:小学校低〜中学年ごろ
特に、小学校の読み聞かせでは3年生以上に向けて読まれることが多く、中には6年生になってからも楽しんでいる子どもたちもいます。
ストーリーの構成がしっかりしているため、学年が上がってから読むと、より深く主人公の心情に共感しながら味わえる絵本です。
読み聞かせのポイント
読み聞かせの際は、次のような点を意識すると、子どもたちの集中が高まりやすくなります。
-
セリフの言い分け:
ウサギ、カメ、ほかの動物たちなど、登場人物ごとに声のトーンやリズムを変えると、場面がイメージしやすくなります。 -
「からかう場面」をどう読むか:
仲間がまけうさぎを笑う場面では、あまりきつくなりすぎないよう、少しコミカルに読んであげると、子どもたちも安心して物語に入っていけます。 -
間を取る:
ウサギが落ち込む場面や、仲間のピンチに立ち向かう場面では、一拍おいてから読み進めると、子どもたちが自分の中で気持ちを整理しやすくなります。 -
読み終わった後の会話:
感想を聞いてみたり、「自分ならどうするかな?」と問いかけてみたりすることで、物語から感じたことを、子ども自身の言葉で表現する時間になります。
Amazon・楽天で探せる「まけうさぎ」関連の絵本
ここからは、「まけうさぎ」と一緒に楽しみたい、Amazonや楽天などでも取り扱いのある絵本をいくつかご紹介します。
商品リンクは記載しませんが、商品名で検索することで見つけやすくなります。
いずれも、「まけうさぎ」と同様に、読み聞かせや贈り物にも人気のある絵本です。
まけうさぎ(新日本出版社の絵本)
まずは、この記事の主役である「まけうさぎ」そのものから。
斎藤隆介さんのストーリーと、まつやまふみおさんによる絵が、昔話の世界観とマッチした味わい深い一冊です。
絵は鮮やかというよりも、どこか素朴で力強く、ウサギたちの表情や動きが生き生きと描かれています。
大きめの判型で、読み聞かせの場でも子どもたちから見やすいレイアウトになっている点も魅力です。
・作:斎藤隆介
・絵:まつやまふみお
・出版社:新日本出版社
・判型:一般的な絵本サイズ(おおよそA4に近い大きさ)
・対象年齢目安:5歳〜小学中学年
Amazonや楽天などの通販サイトでは、新刊のほかに、増刷分や中古品が流通していることもあり、自宅用・プレゼント用など、用途に合わせて選ぶことができます。
うさぎとかめ(イソップ寓話を元にした絵本)
「まけうさぎ」をより楽しむために、一緒に読んでおきたいのが、もとになっている「うさぎとかめ」の絵本です。
イソップ寓話を元にした作品は多数出版されており、出版社や絵、訳によって雰囲気が少しずつ異なります。
内容としては、得意になりすぎて油断したウサギと、地道に歩き続けたカメの対比がわかりやすく描かれています。
先に「うさぎとかめ」を読んでおくことで、「まけうさぎ」の中で語られる「負けたその後」の物語が、ぐっと理解しやすくなります。
Amazonや楽天でも、「うさぎとかめ」というタイトルの絵本は複数販売されています。
・イラストがやわらかいもの
・昔話絵本シリーズの一冊としてまとめられているもの
などがあり、子どもの年齢や好みに合わせて選びやすいジャンルです。
かちかち山(ウサギが活躍する昔話絵本)
「まけうさぎ」に登場する「かちかち山のウサギ」を、別の絵本で触れておくのもおすすめです。
「かちかち山」は、日本の昔話の中でも、ウサギが印象的な活躍を見せる物語として知られています。
タヌキとウサギのやり取りは少し刺激の強い場面もあるため、ある程度年齢の上がった子ども向けとして選ばれることが多い昔話です。
絵本によって表現の仕方や描写の濃さが異なるため、Amazonや楽天の商品ページの説明文やレビューなどで雰囲気を確認しながら選ぶと安心です。
「まけうさぎ」とあわせて読むことで、「いろいろなウサギ像」に触れることができ、子どもたちの中で、「ウサギ」というキャラクターへのイメージが一層広がります。
月のうさぎ(お月さまとウサギの伝承にまつわる絵本)
昔から「月にはウサギがいる」と言い伝えられてきたお話をもとにした絵本も、Amazonや楽天で複数出版されています。
「まけうさぎ」に登場する月にのぼったウサギのモチーフともつながるので、一緒に読むと物語の世界がさらに豊かになります。
月とウサギをテーマにした絵本は、お月見の季節の読み聞かせにもよく選ばれます。
情緒ある絵や、落ち着いた語り口の作品が多く、寝る前の読み聞かせにも向いています。
負けても前を向く主人公が登場する絵本
「まけうさぎ」は、負けた経験を抱えながら、もう一度前を向こうとする姿が印象的な物語です。
同じように、失敗や挫折をテーマにした絵本は、Amazonや楽天にも多く出ています。
たとえば、運動会で思うように走れなかったり、ピアノの発表会でうまく弾けなかったりする主人公が登場する作品など、さまざまな状況での「うまくいかなかった体験」が描かれています。
こうした絵本を一緒に読むことによって、「失敗は誰にでもある」という安心感や、「次にどうしたいかを考えるきっかけ」を子どもたちに提供できます。
商品ページの説明を読み比べて、
・子どもの年齢に合っているか
・今の悩みや興味に近いテーマかどうか
などを意識して選ぶと、より心に残る一冊と出会いやすくなります。
「まけうさぎ」をプレゼントに選ぶときのポイント
「まけうさぎ」は、入学祝いや誕生日プレゼントとしても喜ばれやすい絵本です。
特に、小学校に上がる頃や、低学年〜中学年の節目に贈る一冊として、長く読み返せる物語を探している方に向いています。
プレゼントにするときのチェックポイント
-
対象年齢とのバランス:
文章量がしっかりあるので、ひらがなが読めるようになった子どもは、自分で読む楽しさも味わえます。幼児期に読み聞かせ用として贈る場合は、「一緒に読もうね」という一言を添えるとよいでしょう。 -
他のウサギ絵本とのセット:
「うさぎとかめ」や「月のウサギ」といった、ウサギが登場する絵本と組み合わせてプレゼントにすると、物語同士のつながりを楽しめるオリジナルセットになります。 -
メッセージカードで一層特別に:
「がんばりすぎて疲れたときは、このウサギを思い出してね」など、やさしいメッセージを添えると、受け取る側にとっても心に残る贈り物になります。
Amazon・楽天で「まけうさぎ」を探すときのコツ
Amazonや楽天などの通販サイトで「まけうさぎ」を探す際は、次のポイントを押さえておくとスムーズです。
-
タイトルで検索する:
商品検索欄に「まけうさぎ 絵本」や「まけうさぎ 新日本出版社」と入力すると、該当商品が見つかりやすくなります。 -
著者名・出版社名も確認:
類似のタイトルが表示される場合もあるため、「作:斎藤隆介」「出版社:新日本出版社」といった情報をチェックすると安心です。 -
新品・中古の選択:
絵本は増刷されている場合も多く、新品に加え、中古品も扱われていることがあります。贈り物には新品、自宅用には状態のよい中古など、用途によって選び分ける方法もあります。
レビューなども参考になりますが、感じ方には個人差があります。
「まけうさぎ」は特に読み手の経験や年齢によって受け止め方が変わる絵本でもあるため、「子どもと一緒にどう読みたいか」という視点も大切にしながら選ぶとよいでしょう。
家庭での読み聞かせに「まけうさぎ」を取り入れるアイデア
家庭で「まけうさぎ」を楽しむときに、ただ読むだけでなく、少し工夫を加えると、子どもたちにとってより心に残る時間になります。
読み終わったあとの会話例
・「ウサギは、負けたあと、どんな気持ちだったと思う?」
・「もし自分がウサギだったら、どうしたいと思う?」
・「カメは、この話を聞いたらなんて言うかな?」
こうした問いかけは、正解を求めるテストではなく、気持ちを言葉にしてみる練習として、とても貴重な時間になります。
子どもがうまく言葉にできないときは、大人の側から
「悔しかったかもしれないね」
「恥ずかしくなっちゃったのかもしれないね」
と、いくつかの選択肢を添えながら話してみるのも一つの方法です。
関連する体験とつなげる
「まけうさぎ」を読んだあと、日常生活の中で子どもが何かにチャレンジしたときに、そっと物語を思い出してみるのも良い使い方です。
・運動会で全力を出したとき
・習い事で思うようにいかなかったとき
・友達との関わりで悩んだとき
などに、「あのウサギの話、覚えてる?」と声をかけてあげると、子どもなりに物語と自分の経験を結びつけるきっかけになります。
図書館や学校での読み聞かせにもおすすめ
「まけうさぎ」は、学校図書館や読み聞かせボランティアの現場でも、小学校中学年向けの定番として選ばれている一冊です。
3年生以上のクラスで読むと、ストーリーの流れと主人公の心情を、じっくり味わいながら聞いてもらいやすくなります。
クラス全体で読んだあとに、ちょっとした感想カードを書いてもらったり、グループで話し合いの時間をとったりすると、自分の考えを伝える練習にもつながります。
先生や読み聞かせ担当の方にとっても、扱いやすく、話題にしやすい題材の絵本と言えるでしょう。
まとめ
「まけうさぎ」は、「うさぎとかめ」のその後を描いたユニークな設定に加え、負けた経験や仲間との関わり方を、子どもたちが自分のこととして感じやすい形で描いた絵本です。
5歳ごろから小学校中学年まで幅広く楽しめ、家庭の読み聞かせはもちろん、学校や図書館での読み聞かせにもよく選ばれています。
Amazonや楽天などでは、「まけうさぎ」本体に加え、「うさぎとかめ」「かちかち山」「月のウサギ」などの関連絵本も多数販売されており、ウサギが登場する物語をセットで楽しむこともできます。
負けたことがあるからこそ見えてくる景色や、人とのつながりのあたたかさに触れられる一冊として、子どもと一緒に長く読み返したくなる絵本です。
読み聞かせにおすすめの絵本『まけうさぎ』ガイドをまとめました
この記事では、「絵本 おすすめまけうさぎ」というテーマで、「まけうさぎ」の魅力やあらすじ、読み聞かせのポイント、そしてAmazonや楽天で探せる関連絵本を紹介しました。
絵本選びに迷ったときは、物語の面白さだけでなく、子どもの心にそっと寄り添ってくれる存在かどうかを意識して選ぶと、長く大切にされる一冊になりやすくなります。
「まけうさぎ」は、負けたり落ち込んだりしたときにも、そっと背中を押してくれるような心の支えになる絵本です。
ご家庭の本棚やプレゼント候補に、ぜひ一度加えてみてはいかがでしょうか。
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