新年度の学級開きは、子どもたちと担任の先生が初めて本格的に向き合う、大切な時間です。
どんなクラスにしたいか、どんな仲間になっていきたいか――そのイメージを子どもたちと共有するうえで、絵本の読み聞かせはとても心強い味方になります。
このページでは、Amazonや楽天市場などで取り扱いのある絵本を中心に、学級開きにおすすめの作品をじっくり紹介します。
低学年から中学年・高学年まで、学年別やテーマ別に選びやすいように構成しています。
はじめて担任を持つ先生はもちろん、毎年の定番レパートリーを増やしたい先生にも活用しやすいよう、読み聞かせのポイントもあわせて解説します。
学級開きで絵本を読むメリット
学級開きの時間はオリエンテーションや自己紹介、プリント配布などで慌ただしくなりがちですが、その中に絵本の読み聞かせを取り入れることで、教室にやわらかな空気が生まれます。
短い時間でも、絵本を通して先生の人柄やクラスへの思いが伝わり、子どもたちも「このクラスで過ごしてみたい」という前向きな気持ちを持ちやすくなります。
絵本には、次のようなメリットがあります。
- 言葉にしづらい「願い」や「思い」を、物語として自然に届けられる
- イラストの力で、低学年でも内容をイメージしやすい
- 短い時間で読み終えられる作品が多く、時間の見通しが立てやすい
- その後の話し合い活動や自己紹介活動につなげやすい
- 学期の節目ごとに同じ作品を読み返すことで、クラスの軸をつくれる
先生が「どんなクラスを目指しているのか」を語るだけでは、子どもたちに少し堅く伝わってしまうこともあります。
そこで、友情・挑戦・思いやり・多様性などをテーマにした絵本を活用することで、物語を入り口にして自然な形でメッセージを共有できます。
学級開き向けの絵本を選ぶときのポイント
学校図書館や書店、通販サイトで絵本を選ぶとき、種類が多くて迷ってしまうこともあると思います。
ここでは、学級開きで使いやすい絵本を選ぶための5つのポイントを整理します。
1. 新しい環境への不安をやさしく受け止めてくれる内容か
新年度の子どもたちは、楽しみな気持ちと同じくらい、不安や緊張も抱えています。
主人公がドキドキしながらも一歩踏み出す物語や、失敗しながら成長していくお話は、子どもたちの気持ちに寄りそいやすく、学級開きにとても扱いやすいです。
2. 「こんなクラスになったらいいな」をイメージできるか
学級開きでは、クラスのめざす姿を子どもと共有したいタイミングです。
友だちを大切にすること、違いを認め合うこと、協力してチャレンジすることなど、先生が大事にしたいテーマに合った絵本を選ぶことで、その後の学級経営にもつなげやすくなります。
3. 読み聞かせにちょうどよいページ数・文字量か
学級開きの時間は限られているため、読み聞かせにかかる時間も重要です。
短時間で読み切れる絵本であれば、その後に感想を話したり、簡単なワークをしたりする時間も確保しやすくなります。
ページ数が多い作品を読みたい場合は、「今日は前半だけ」「印象的な場面を中心に読む」など、読み方を工夫してみるのも一案です。
4. イラストやデザインが教室後方からも見やすいか
読み聞かせを教室全体に向けて行う場合、イラストの見やすさも大切なポイントです。
コントラストがはっきりしている絵や、少し離れた席からでも表情が伝わるような構図の作品は、学級開きでも使いやすい傾向があります。
5. 学年に合ったテーマ・表現であるか
同じ「学級開き向け」の絵本でも、低学年・中学年・高学年によって響きやすい内容は少しずつ変わります。
低学年にはシンプルで分かりやすい物語、高学年には少し深く考えさせてくれる作品を選ぶなど、学年に応じた選書を意識すると、より心に届きやすくなります。
低学年(1・2年生)の学級開きにおすすめの絵本
入学したばかりの1年生や、まだ学校生活に慣れきっていない2年生には、学校への期待をふくらませながら、不安をそっと受け止めてくれる絵本がおすすめです。
ここからは、Amazonや楽天市場でも取り扱いのある作品を中心に、代表的な絵本を紹介します。
いけいけ しょうがくいちねんせい
小学校1年生の学級開きで特に人気の高い絵本のひとつです。
元気いっぱいのことばとリズミカルな文で、「学校って楽しそう!」という気持ちを自然に引き出してくれます。
入学直後の子どもたちのドキドキを後押しし、「ここから新しい生活が始まるんだ」という前向きな雰囲気をつくりやすい一冊です。
読み聞かせのときは、テンポよく声を出したり、簡単な動きを取り入れたりすると、教室中が一気に明るくなります。
読み終わったあとに「学校で楽しみにしていること」を一人ずつ発表してもらうと、子ども同士の共通点が見つかり、クラスづくりの第一歩にもつながります。
いちねんせい!
こちらも1年生向けの定番絵本として、多くの先生に選ばれている作品です。
小学1年生の気持ちを、シンプルなことばと味わいのあるイラストで表現しており、入学の不安や期待に寄り添ってくれる内容になっています。
「うれしいけれど、ちょっとこわい」「がんばりたいけど、できるか心配」といった気持ちは、子ども自身も言葉にしづらいことがあります。
絵本の言葉を借りることで、「自分だけじゃないんだ」と安心しやすくなり、クラスのなかで自分の気持ちを少しずつ出していくきっかけになります。
おおきくなるっていうことは
成長することのうれしさや、少し背伸びをする気持ちをやさしく描いた絵本です。
就学を迎えた子どもが、「おおきくなるってどういうこと?」と考えるきっかけをくれる作品として知られています。
学級開きでこの絵本を読むことで、「一年を通してどんなふうに成長していきたいか」をクラス全体で考える時間にすることができます。
読み終わったあとに、
- できるようになりたいこと
- チャレンジしてみたいこと
- 友だちとの約束
などをワークシートに書いてもらうと、1年間の「めあてカード」として掲示したり、終業式に振り返ったりすることもできます。
ともだちや
「友だちってなんだろう?」というテーマを、おかしみのある展開で描いた人気絵本です。
きつねが「ともだちや」という商売をはじめることから物語が動き出し、本当の友情とは何かを自然に考えさせてくれます。
学級開きで読むときは、「このクラスでどんな友だちになりたいか」を子どもたちに問いかける形で使うと、クラスの人間関係づくりにつなげやすくなります。
低学年でも理解しやすいストーリーですが、内容が奥深いため、中学年でも楽しめる一冊です。
おまえ うまそうだな
恐竜の親子(本当の親子ではない組み合わせ)が登場する、心あたたまるお話です。
はじめは「食べてやる」と近づいたはずの主人公が、だんだんと相手を大切に思うようになっていく展開は、子どもたちの印象にも残りやすい物語です。
この絵本は、相手を思いやる気持ちや、立場の違いを超えたつながりを感じやすい内容なので、学級開きで「相手の気持ちを想像することの大切さ」を伝えたいときにおすすめです。
読み聞かせの後は、「うれしい言葉」「うまそうだな、と言われてうれしくなる言葉」をみんなで出し合う活動に発展させることもできます。
中学年(3・4年生)の学級開きにおすすめの絵本
3・4年生になると、学校生活に慣れてきた一方で、自分や友だちをじっくり見つめ直せる年齢になってきます。
学級開きでは、ただ仲良くするだけでなく、互いを認め合い、協力して学んでいく視点を育てていける絵本を選ぶと、1年間の見通しにもつながります。
みんなのいえ
さまざまな背景を持つ人たちが集まり、一つの「いえ」をつくっていく過程を描いた絵本です。
ひとりひとりの違いがありながら、協力しあうことで居心地のよい場所ができあがっていく様子が、あたたかなタッチで表現されています。
学級開きでこの絵本を読むと、「クラスもみんなの家みたいな場所にしていこう」というメッセージを共有しやすくなります。
読み終わったあと、「このクラスが居心地のよい場所になるために、どんなことができるかな?」と問いかけることで、クラスルールづくりへの自然な導入にもなります。
手と手をつないで
タイトルどおり、「手をつなぐ」という動作を通して、人と人とのつながりや、支え合うことのあたたかさを伝える作品です。
イラストも色合いがやさしく、春の新学期にぴったりの雰囲気があります。
読み聞かせのあとに、教室全体で輪になり、グループごとに簡単な自己紹介をしたり、協力ゲームをしたりすると、物語と体験が結びつきやすくなります。
人前で話すのが苦手な子も、「絵本の世界」とつながった場面であれば、少し安心して参加しやすくなります。
はじまりの日
ある一日をきっかけに、世界が少しずつ変わっていくイメージを歌詞に込めた作品をもとにした絵本です。
新しい一歩を踏み出す気持ちや、周りの人とのつながりを、詩的な表現とイラストで味わえます。
学級開きで読むときは、「今日から始まる1年間を、どんなふうに過ごしたい?」という形で子どもたちに問いかけると、一人ひとりが自分なりのスタートラインを意識しやすくなります。
4年生くらいになると、言葉の余白を味わうこともできるようになってくるので、少し静かな雰囲気で読み聞かせするのもおすすめです。
さくららら
春の桜をモチーフにした、季節感あふれる絵本です。
入学・進級のワクワク感と、どこか切なさも感じさせる文章が、新年度ならではの空気感をうまく映し出しています。
学級開きの日にこの絵本を読むと、「今この瞬間」を大切にしたくなる、ちょっと特別な時間になります。
絵本のあとに「この春、楽しみにしていること」をカードに書き、掲示板に貼って「さくらの木」に見立てると、教室を飾る活動としても楽しめます。
高学年(5・6年生)の学級開きにおすすめの絵本
高学年の学級開きでは、リーダーとしての自覚や、自分の考えを持つことを大切にしたい時期です。
絵本というと「小さい子向け」というイメージを持つ児童もいますが、テーマや表現が深い作品を選べば、高学年でもしっかり読みごたえがあります。
おれたち、ともだち!
シリーズとしても人気の高い作品で、「ともだち」についてユーモラスに、しかしどこか本質的に描いている絵本です。
高学年になるほど、友だち関係は複雑になっていきますが、この絵本はその「むずかしさ」と同時に、「一緒にいる楽しさ」を再確認させてくれます。
学級開きで読んだあと、「友だちってどんな存在?」というテーマで短い文章を書いてもらったり、グループで話し合ったりすると、クラスの「人間関係」への意識づけとして活用できます。
わたしのせいじゃない
ある出来事をめぐって、「自分は悪くない」と語る人たちの声が続いていく構成の絵本です。
いじめやトラブルが起きたとき、「見ていただけ」「関わっていない」と思ってしまいがちな心の動きを、静かに問いかける内容となっています。
重いテーマを扱っているため、学級開きで読む場合は、先生のメッセージをしっかり伝える準備があると安心です。
「このクラスでは、困っている人を見かけたらどうしたいか」「何もしないことは、本当に『関係ない』と言えるのか」といった問いを通して、クラスの合意形成にもつなげていくことができます。
わたしはあかねこ
まわりと少し違う自分を受け入れる過程が印象的な絵本です。
「みんなと同じでなくてはいけない」というプレッシャーを感じがちな子どもたちに、自分らしさの大切さや、多様性を認め合う視点を届けてくれます。
高学年の学級開きで読むと、「自分の良さ」「友だちの良さ」を見つめる自己紹介活動と相性がよいです。
絵本をきっかけに、「自分の色」「クラスの色」をテーマにした掲示物作成などに発展させることもできます。
通販サイトを活用した学級開き絵本の選び方
Amazonや楽天市場には、多数の絵本が掲載されており、レビューやおすすめリストを参考にしながら選ぶことができます。
ここでは、通販サイトを使って学級開き向けの絵本を探す際のポイントを紹介します。
1. 「学級開き」「新学期」「入学」などのキーワードで検索する
通販サイトの検索窓に「学級開き 絵本」「入学 絵本」「新学期 読み聞かせ」などのキーワードを入力すると、学級開きに使いやすい絵本にたどり着きやすくなります。
関連商品として表示される絵本の中から、表紙や紹介文を見比べるのも便利です。
2. レビューで「学校で読みました」「読み聞かせで使いました」という声をチェック
Amazonや楽天市場の商品ページには、実際に購入した人のレビューが掲載されています。
その中から「学校で読み聞かせに使いました」「学級開きで読みました」といった感想を探すと、教室での使いやすさや、子どもたちの反応をイメージしやすくなります。
3. シリーズ作品や同じ作者の絵本もあわせてチェック
気に入った絵本が見つかったら、同じ作者の作品や、シリーズとして刊行されている絵本もチェックしてみると、クラスの定番レパートリーを増やしやすくなります。
学級開きはもちろん、運動会・学芸会・卒業シーズンなど、ほかの行事にも合う作品を見つけるきっかけにもなります。
4. 年齢・対象学年の表記を参考にする
商品説明には、「対象年齢○歳から」「小学低学年向け」といった記載がある場合があります。
学級の実態にもよりますが、初めて読む場合は対象年齢を一つの目安にすると、内容や文字量のミスマッチを避けやすくなります。
学級開きでの読み聞かせの進め方と工夫
どれだけすてきな絵本でも、読み方や進め方によって子どもたちの受け取り方は変わります。
ここでは、学級開きだからこそ意識したい読み聞かせのコツを紹介します。
1. まずは「この本を選んだ理由」をひと言そえる
読み始める前に、「先生はこのクラスでこんなことを大切にしたいから、この絵本を選びました」と短く伝えると、子どもたちは自然と「先生の思い」を受け取る準備ができます。
長い説明は不要ですが、ひと言そえるだけで、絵本の印象が変わります。
2. 全員の顔が見える位置と声の大きさを意識する
学級開きの日は、まだ教室の座席にも慣れていない子が多いです。
絵本の読み聞かせをするときは、どの席からでも絵が見やすい位置を選び、声の大きさやスピードにも気を配ることで、安心して物語に入り込める空間を整えられます。
3. 絵を見せるタイミングを工夫する
文章を読みながらすぐにページをめくるのではなく、少し間を取って絵を見せることで、子どもたちは登場人物の表情や背景に注目しやすくなります。
「このとき、どんな気持ちかな?」と問いかけてからページをめくるなど、対話的な読み聞かせも高学年にはおすすめです。
4. 読み終わったあと「感想の一言シャワー」をする
全員に長く感想を言ってもらうのは難しくても、「一言だけ感想を言ってみよう」と伝えて、キーワードを順番に口にしてもらう方法があります。
たとえば、
- 心に残った言葉
- 好きだと思った登場人物
- 自分の経験と似ているところ
などを一言ずつ発表するだけでも、クラス全体で物語を共有した実感が生まれます。
人前で話すのが得意でない子も、短い一言なら気軽に参加しやすくなります。
5. 学級通信や黒板に絵本のタイトルを書いておく
学級開きで読んだ絵本を、学級通信のタイトルにしたり、黒板の隅に表紙イラストの簡単な絵とタイトルを書いたりすると、子どもたちにとって「この1年の原点」として印象に残りやすくなります。
学期の節目に同じ絵本を読み返したり、関連する活動を行うことで、クラスの一体感を育てやすくなります。
学級開きに絵本を取り入れる年間アイデア
学級開きだけで終わらせず、年間を通して絵本とつながるクラスづくりを意識すると、子どもたちは「このクラスの物語」を実感しながら過ごしやすくなります。
ここでは、1年間の中で絵本を生かすアイデアをいくつか紹介します。
- 1学期のはじめ:学級開きで読んだ絵本をもとに、クラスの目標やルールを決め、掲示物にまとめる
- 1学期の終わり:絵本を読み返し、「4月の自分と今の自分の違い」を振り返る
- 2学期のはじめ:新しいテーマの絵本(挑戦・運動会・仲間など)を選び、行事への意欲づけに活用する
- 3学期:卒業や進級を見据えた絵本を読み、「次の学年にどんな気持ちを渡したいか」を考える
このように、絵本を学期ごとの節目の合図として活用すると、クラスの流れにメリハリが生まれます。
最初に紹介した学級開き向けの絵本を、年度途中でも繰り返し読むことで、子どもたちの成長の軌跡を感じられる場面も増えていきます。
教師自身も楽しみながら選ぶことが大切
どの絵本を選ぶか迷ったとき、最後に大切になるのは、先生自身が「この本が好き」と思えるかどうかです。
読み手が楽しんでいる絵本は、自然と子どもたちにもその温度が伝わっていきます。
Amazonや楽天市場のレビュー、本の紹介コメント、表紙の印象を見比べながら、自分のクラスに合いそうな一冊を探していく時間も、学級開きの準備の中でとても豊かなプロセスです。
「毎年同じ絵本を読む年」と「新しい作品にチャレンジする年」を組み合わせていくと、先生自身も長く楽しみながら実践を重ねていけます。
まとめ
学級開きは、子どもたちにとっても先生にとっても、一年のスタートを刻む特別な日です。
その時間に絵本を取り入れることで、「どんなクラスにしたいか」「どんな友だちになりたいか」といったメッセージを、やさしく、あたたかく共有することができます。
低学年には学校生活への期待をふくらませる作品、中学年には協力や思いやりを感じられる作品、高学年には自分や他者を深く見つめる作品など、学年やクラスの実態に合わせて選べる絵本は多くあります。
Amazonや楽天市場のレビューや紹介文も参考にしながら、先生自身が「読みたい」と思える一冊を選び、子どもたちと一緒に物語を味わう時間をぜひつくってみてください。
学年別で選ぶ学級開きにぴったりの絵本をまとめました
「絵本 おすすめ学級開き」というテーマで見てきたように、学級開きにぴったりの絵本は、新しい一歩を踏み出す勇気や、友だちとの出会いの喜びを教室いっぱいに広げてくれます。
いけいけ しょうがくいちねんせい、いちねんせい!、おおきくなるっていうことは、ともだちや、おまえ うまそうだな、みんなのいえ、手と手をつないで、はじまりの日、さくららら、おれたち、ともだち!、わたしのせいじゃない、わたしはあかねこ など、Amazonや楽天市場でも手に取りやすい絵本の中から、クラスに合った一冊を選ぶことで、学級開きの時間はさらに豊かなものになります。
一年後、「あのとき読んだ絵本、覚えている?」と子どもたちと振り返る瞬間が、先生にとっても大切な思い出になるはずです。
このページを参考に、ぜひ自分だけの学級開き絵本リストを作ってみてください。
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