ニュースの要約
- 戦地に残された日章旗の持ち主を探し出すノンフィクション絵本『一郎くんの写真-日章旗の持ち主をさがして』が2025年7月2日に刊行
- この物語は2014年に米国で発見された「一郎君へ」と書かれた寄せ書き入りの日章旗をきっかけに、新聞記者たちが一郎くんの正体を探る過程を描いたもの
- 戦争と平和について考える機会となる作品で、著者の木原育子さんと絵を担当した沢野ひとしさんの共作
概要
2014年、「一郎君へ」と書かれた寄せ書き入りの日章旗がアメリカで見つかりました。寄せ書きを書いたのは全部で59名で、それらが静岡県に多い名字であったことから、中日新聞浜松支局に旗の持ち主「一郎くん」を探してほしいと依頼が来ます。
新聞記者たちは「一郎くんとは誰なのか」「どんな人だったのか」をつきとめるため、古い電話帳を頼りに一人一人訪ね歩きます。やがてとある証言から「一郎くん」が誰なのかが判明し、誰にも見つかることのなかった、彼の母親の思いにも触れることになります。
編集部の感想
日本の戦争の歴史を知る上で貴重な一冊になりそうですね。遺品を通して戦争の悲しみを伝えていく意義は大きいと感じます。
「一郎くん」という一人の人物に注目することで、戦争の犠牲者の背景にある家族の思いにも迫れる作品だと思います。ノンフィクションならではの迫力があるでしょう。
絵本というジャンルで戦争の話を扱うのは難しい題材だと思いますが、作品のタイトルや内容から子どもにも分かりやすく描かれていると感じます。大人も子どもも一緒に学べる作品になるかもしれません。
編集部のまとめ
『一郎くんの写真-日章旗の持ち主をさがして』:戦地に残された日章旗の持ち主をさがすノンフィクション絵本についてまとめました
今回紹介した『一郎くんの写真-日章旗の持ち主をさがして』は、2014年にアメリカで発見された「一郎君へ」と書かれた寄せ書き入りの日章旗をきっかけに、新聞記者たちが一郎くんの正体を探る物語です。戦争と平和について考えさせられる貴重な作品で、ノンフィクションならではの迫力があると感じます。
絵本というジャンルで難しい戦争の話を扱っていますが、物語性のある構成と絵師の沢野ひとしさんの温かみのある絵で、子どもにも分かりやすく描かれているのが特徴です。大人も子どもも一緒に読んで、戦争の悲しみや犠牲者の背景にある家族の思いを学べる作品だと思います。
刊行記念のトークイベントも企画されているので、作品への理解を深められるのも魅力的ですね。戦争と平和について考える良い機会になりそうです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000125339.html